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子ども靴の選び方

子供の足について知っておきたいこと

赤ちゃんの足の画像

幼児の頃の骨は、軟骨が多く、発達につれ、硬い骨に成長していきます。
乳幼児期は、骨格形成が未熟な上に足底の脂肪が多いため、大人より扁平に見えますが、成長につれ土踏まずもできてきます。
歩き始めのうちは筋力が弱く、アーチが落ちて幅広に見えますが、徐々にアーチが形成されて甲が高くなっていきます。

幼児と大人の骨格比較図

足底アーチの図

アーチ:足底には外側縦アーチと内側縦アーチ(土踏まず)と横アーチと呼ばれる3つのアーチがあります。
それらは、靭帯や筋肉で作られ、歩行時の衝撃を緩和させるバネのようなクッションの役割をします。

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子供の足にぴったりの材質を選ぶ

革、スエード、キャンパス地のような丈夫で通気性があり、水分の発散に優れているものが良いです。
足もきちんと呼吸をしていますので、通気性が必要なのです。

また、足を外からの衝撃から守るためにはある程度の硬さが必要です。
簡単にねじ曲げられる様な柔らかい靴はおすすめできません。
ただし、曲がらないほどの硬い靴は良くなく、歩く時にかかとからつま先への重心の移動に対応できる程度の柔軟性のあるものが良いでしょう。

柔らかすぎず、硬すぎない、柔軟性のある靴を選びましょう。
汗をかきやすい子供の足には、通気性のよい革、スエード、キャンパス地などがおすすめです。

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子供の足と靴のフィッティングについて

大きめの靴も、窮屈で小さな靴も好ましくありません。
しかし、成長の早い乳幼児期の靴は、どうしても大きめの靴を選びやすくなります。

1. つま先の部分には適度な余裕が必要

足と靴の踵をきちんと合わせた状態で一番長い足指の先から靴の先端まで大人の親指の幅位の余裕が目安です。

2. かかとの形にフィットするものを選ぶ

かかと周りは緩すぎたり、きつすぎたりせずかかとの形(カーブ)にフィットするもの、足と靴の間に大きな隙間が出来たり、食い込んだりしていないことが大切です。
まず、子どもに靴を履かせ、歩かせて観察して下さい。
その際、脱げたり、転んだり、歩き方が不自然だったりした場合、別のサイズや異なったデザインの靴を選びましょう。

専門医からのアドバイス

新しい靴を履かせた数日間は子どもの足を観察しましょう。
子どもの足が赤くなっていないか、擦れて傷ができたりしていないかを注意深く見てあげてください。
お子様の靴が極端に型崩れしたり、異常に早く磨り減ったりする場合には、起立や歩行に問題がある場合もあるので、専門の整形外科医にご相談下さい。
ただし、一時的に合わない靴をはいても、成長の妨げになる心配はまずないので、あまり神経質になる必要もありません。
お子様の足に適した良い靴は、お子様の健やかな成長に繋がります。

日本整形外科学会専門医 金子博徳

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